平成16年9月号


 記録的な猛暑が続いた今年の夏、体調はいかがでしょうか?
夏バテは、8月の終わりから9月にかけておこりやすいそうなので十分ご注意下さい。

今月は“医療”に関する情報をご紹介します。







●がん早期発見(受診促し医療費抑制)

 三洋化成工業やキャノンなどが相次いで、がんの早期発見に有効とされる陽電子放射断層撮影装置(PET)を健康保険組合員向けの健診メニューに加え始めた。
PET診断は八万円台からと高価だが、健保が費用の一部を負担することで組合員の受診を促す。
がんを早期に発見できれば手術などの治療も容易になるため、医療費負担の削減効果などを見込んでいる。

                       日本経済新聞より






    20−30分の撮影で全身を調べることができる



★PET
 がん細胞が正常な細胞に比べて多くのぶどう糖を取り込む性質を利用、疑似ぶどう糖を合成した放射性薬剤を注射して薬剤が放つ微量放射線を手がかりにがん細胞を発見する装置。一度の撮影で全身を調べられるうえ、数_程度の小さながん細胞でも発見できる。



 健常者向けにPET診断を受け付ける施設は現在、全国に
約二十カ所あるそうです。全国的に普及するにはどれくらいかかるのでしょうか・・・





●アルツハイマー病 早期発見
              (血中たんぱく質測定)

 北海道大学大学院薬学研究科の鈴木利治教授はアルツハイマー病を早期に発見する手法を開発した。
血液に含まれるたんぱく質を測定、通常に比べ増えていれば病気になった可能性があると判断する。
民間企業と一年後をめどに測定用機器を実用化し、医療現場への普及を目指す。 
                       日本経済新聞より






★アルツハイマー病
 脳の中に特殊なたんぱく質「ベータアミロイド」が凝集・蓄積し、神経細胞を死滅させることで判断力や会話能力などの低下を引き起こす。 









 「おやすみユメル」
生活リズム崩れると・・・                         「大丈夫?」

 トミーは枕の開発・販売を手がけるロフテーと共同で快眠サポート人形を開発した。
持ち主の生活リズムに合わせて寝起きし、寝る時間が不規則になると感情の変化で警告するなど、健康管理にも役立つという。
 人形の身長は三十七a。乾電池で動き、全身に六ヶ所のセンサーを内蔵している。
 持ち主が自分の理想の起床・就寝時間を設定すると、その時間に目を覚まして声で起こす。会話のバリエーションは千二百種類以上。
遊んであげた時間などで内容が変化、睡眠中に見た夢も話す。
生活リズムが安定していると機嫌がよくなる反面、不規則になると「大丈夫?」などと心配する言葉をかける。全国販売は十月一五日から。
パジャマや枕が付いて一万二千八百円。                   
                             日本経済新聞より












  ワンポイント
 暮らしと財産  
特養ホーム費用 医療費控除NG
 
 病院通いが増えがちな年金生活者にとっては、貴重な優遇税制といえる医療費控除。
高齢化社会の到来で、その重要度はますます高まる見込みだが、ここで気になるのが老人ホーム費用の取扱いだ。
かかった費用が医療費控除の対象となる老人ホームは、老人保険法6条4項に定められた「老人保健施設」のこと。しかし、特別養護老人ホームについては、なぜか同控除の対象外となっている。

 特別養護老人ホームの入所対象者は、@65歳以上A身体または精神上著しい障害があるため常時の介護が必要B自宅で介護を受けることが必要−の要件を満たすもの。
こうみると、医療費控除の対象と成って当たり前という感があるが、同ホームへの入所は入院治療を必要としないことが条件となっており、これが同控除対象外の要因となっている。

温泉で病気を治療 医療費控除対象に
 
 温泉大国ニッポン。しかし、最近は入浴剤を混入したり、温泉じゃないのに温泉と偽装したり、温泉のイメージが一挙に崩れている。
もっとも、そのような話は温泉経営者の資質の問題であり、温泉の効用にはなんら影響はない。
そして日本では、この効能を使って古くから“湯治”で病気やケガを治したりすることが行われている。ここで気になるのは、湯治をするために使った費用が医療費控除の対象となるかどうかだ。

 そもそも、医療費控除の対象となるのは、「医師等による診療等を受けるために直接必要な費用」とされている。
このため、医師が治療のために患者に「厚労相の認定した温泉利用型健康増進施設を利用した温泉治療」を行わせた場合であれば控除の対象となる。
  (医師の証明書、施設の領収書など所定の書類が必要)

エヌピー通信社「納税通信」より





電子書籍を携帯で読む★
 6月号でご紹介した電子書籍。最近では携帯電話で電子書籍を閲覧する人が増えているそうです。(電子書籍が閲覧できる新機能を搭載した携帯)

 利用するには、対応する電子書籍コンテンツをパソコンなどを使いSDカードにダウンロードし、そのカードを携帯本体に挿入。
(一部のコンビニでは、SDメモリカード書換サービスを行っており、入手可能だそうです)

 文字サイズの変更や縦書き・横書きの選択、「しおり」機能などいろいろと対応してあるようですが、液晶のバックライトが消える点や直接携帯からコンテンツのダウンロードができないなどもう少し見直しが必要なようです。
液晶は高精細で、以外に読みやすいとのこと!